【毛細血管info④】ゴースト血管と様々な症状①(認知症②)
読者の皆様、こんにちは!
毛細血管info④の認知症②です。
前回は、「認知症とアルツハイマー病の違い」「認知症とはどんな症状なのか」というところから始まり、「認知症と脳内」に触れたところで終わりましたね。
認知症の脳内には、血流がない
(血液が流れていない)
この衝撃の事実。
今回はさらに深く、脳内で起きている現象について迫っていきたいと思います。
毛細血管info
皆さんご存知の通り、私たちは頭で考え行動します。
この”頭”というものを”脳の働き”に置き換えて考えてみたいと思います。
そもそも脳ってどんなものなのでしょうか??
脳の重量は全身の2%と言われています。
このたった2%の脳が、全身の酸素消費量における20%も占めているのです。
しかも、心臓から全身に送りだされる血液の15%も消費していると言われています。
お分かりいただけますでしょうか。
全身の酸素消費量の20%
全身に送り出される血液消費量の15%
これが、脳が働くために必要なエネルギーなのです( ゚Д゚)
大飯ぐらい、、、(ぼそっ)
コスパ悪っ、、、(ぼそっ)
え~、、ごほんっ、なんてエネルギーが必要な器官なのでしょうか!!
えっ?!
「認知症と花粉症が同じ」ってなんだそれ!!
はい、もちろん違います←えっ(゚Д゚;)
どういう意味かというと、
認知症も花粉症も、
症状が現れるまでに時間がかかる
ということです。
花粉症を発症するまでに、体の中ではまず体内に侵入した花粉(異物)を受け入れるかどうか考え、排除するなら抗体を作るといったプロセスがあります。
認知症の場合は、今まで届けられていた血流量が正常値の40~80%に下がって、それが慢性的な状態となったとき、認知症のリスクが高くなるということが論文で明らかにされています。
さて、いま一度、皆様に思い出していただきたいことがあります。
それは、、、
毛細血管の役割
毛細血管は、体全体に張り巡らされているライフラインのような存在。
過去のブログ記事にも書きましたが、毛細血管の大きな5つの役割のひとつとして、酸素を届けるという役割があります。
詳細はこちら↓↓
【毛細血管info①】ゴースト血管とは?? - kekkan-bijin’s blog
毛細血管は様々な要因で、【血管の変形】【血流量の低下】を引き起こします。
それが最終的には【ゴースト血管】となり、血液が流れなくなってしまうのです。
これほどまでに大飯ぐらいの、、、いえ、エネルギーを必要としている脳が
不十分な酸素での生活を強いられたら、脳内ではどんなことが起こるのでしょうか。
次回は、脳と認知症の核心に踏み込んでみたいと思います。
次回もお楽しみに。
参考:
認知症フォーラム.com
冨本秀和, 脳微小血管障害による認知症発症への関与;病因論的考察
神経治療1, vol. 33, 194-198, 2016
花粉症ナビ
もっと血管について知りたい!と思われた方は、こちらをご覧ください↓↓
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